雉明さん。
雉明零だと知ってはいますが、個人的に零より雉明の方が可愛い気がしてならない。
零って0でしょう?もう0じゃないのに、可笑しいじゃないですか。
以下小噺。
前半は主零みたいな仲良し主従。
後半は主壇で主零風で零壇風です。ていうか基本的に可愛い雉明に主壇がメロメロな話。
いけるぜ!な方は続きからどぞ。
「君がそう言うなら、きっとそうなんだろう…」
明日は天気だよ、なんて適当に言っただけなのに。
お前がそんな風に笑うから、神頼みしに鈴と鍵の所に走った。
坊は懐かれてますねぇ、と他人事のように笑う神の使いに眉を寄せる。
「だって、雉明は俺のモノだもん」
俺の事なら何でも信じるんだよ、とぷっくりと頬を膨らませると、可笑しそうに鈴と一緒になって笑われた。
「千馗?」
追い駆けてきたらしい雉明が二人を見て首を傾げる。しかし一目散に俺の傍まで来て、眉を下げた。
「いきなり駆けだして、どうしたんだ?…俺は、また…何か困らせるような事を、言ってしまっただろうか…?」
きゅっと掴まれた服の袖に、俺の方こそ眉が下がる。あぁ、どうしてこの子はこんなにも可愛いのだろうか。
一寸でも肯定すれば泣き出してしまいそうな不安顔に、俺は、違うよ、と腕を広げた。
「明日が晴れますようにって、お願いしに来ただけ」
ぎゅーっと抱きしめてやれば、安堵したように小さく息を吐いて俺の背に腕を回してきた。そうか、とぽつりと呟いた声に苦笑する。
ぽんぽんと背を撫でてやっていると、明日は快晴ですよ、と可笑しげに鍵が雉明に声を掛けた。そうか、と、雉明が笑った。
「やっぱり、君は、凄いな。千馗…」
無条件の信頼に、俺は、当り前だろう?、と胸を張った。
坊、お客様ですよ、と笑う鍵の声に鳥居を振り返ると、丁度階段を登り切った燈治の姿が見えた。
「燈治、おはよう!」
一瞬眉を寄せた後、ぼりぼりと頭を掻いた燈治は、よう、と片手を上げた。心なしか表情が厳しい。歩いてくる燈治に、雉明がおっとりと笑った。
「燈治、おはよう…」
「おはようさん……って、何してるか訊いて良いか雉明?」
ん?、と二人揃って首を傾げる。すると、燈治が疲れたように嘆息した。
「なんで朝から神社の境内で抱き合ってんだお前らは…」
「あぁ…これか」
別に理由はないが、と間近にある雉明の顔を覗きこめば、こくんと素直に頷く可愛い頭。燈治が口の端を歪めた。
「雉明…悪い事は言わないから離れろ。危ないから。色んな意味で」
不思議そうに目を丸くした雉明の横で、俺はぷくっと頬を膨らませた。
「人聞きの悪い事言わないでくれ!スキンシップだ!悪いか!」
「あぁ、悪いな。雉明の教育上、非常に宜しくない気がしてならない」
「教育上?別に雉明に燈治との事についてアレコレ言ってないぞ!」
「な!この!…っ何朝から寝惚けた事言ってんだ!ブッ飛ばすぞ馬鹿野郎…!」
かあっと途端に赤くなってうろたえる様にニヤニヤ笑っていると、つい、と雉明が俺から離れた。燈治の顔に手を伸ばして首を傾げる。
「燈治、顔が赤い…風邪だろうか?」
「……………っ、ち、がうから…大丈夫だから、ちょっと離れろ」
素直に一歩だけ後ろに下がる所が可愛い。同じ事を思ったに違いない、燈治が額を押さえて肩を落とした。
手を下せば、尚も心配そうな顔。燈治は深く嘆息した。
「本当に大丈夫だ…雉明は?元気か?」
慈愛のこもった声に、途端に微笑んで雉明は頷いた。鬼札と分かってはいても、頭に犬の耳が見えた気がした。それをひょこひょこと揺らしながら、雉明が笑う。
「俺も…元気だ」
照れたように肩を竦める様子に、そうか、と燈治も微笑した。それにまた雉明が笑う。
「…………………………」
――――そんな二人に我慢しきれなくなった俺は、思わず二人まとめて抱きしめた。
当り前だが、燈治に朝から本気で殴られたのは言うまでもない。
本館の絵版で乗せたSSでした。
絵版消えたあああ!!復活!!!取り敢えず何も無いと寂しいから!!!!絵だけだとちょっと雉明可愛そう!!!!!
そんな経緯でこんな事に。
絵版の設定、低くなってるの忘れて保存したら劣化して、ええええええ!?ってなりましたが、まぁ、良い、か…。美人度は下がらなかった…から(そこかよ)
主壇揃って雉明甘やかす。
そんな主壇どこかにありませんか?
そんな雉明どこかにありませんか?
雉明に妙な教育してスキンシップが当たり前になってるようなお宅どこかにありませんか?
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