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★諸注意★
・東京鬼祓師で、主人公×壇です。
・主人公の名前はデフォルトの「七代千馗」。
・壇LOVE、壇一番で、優先順位の最上位はいつも壇。
・壇も満更ではないが、恥ずかしいので唯の『親友』と言い張っている。
・二人の関係は周知の事実。
・毎度同じく馬鹿な主人公ですが、それでも宜しければ続きからどぞ。





また始まった、と嘆息したのは十五分前。
知らぬ存ぜぬを通して傍観に徹していると、もうあんたで良いわ、と飛坂が指を突き付けてきた。

「壇、あんたが殴りなさいよ!」
「……は?」

渋いマスターが営む喫茶店ドッグタグ。そのソファー席の奥に座っていた燈治は危うくコーヒーカップを取り落としそうになった。
立て続けに、はぁ?、と間の抜けた声を返すと、途端に、えー!、とカウンター席から非難の声が上がった。俺の台詞だ、と声の主を睨むと、綺麗な顔を歪ませた香ノ巣と目が合った。

「だぁーんー…?」

あからさまに嫌そうに呟かれた自らの名に舌打ちする。自分だって願い下げだ。
こんな変態的性癖に構っていられるものか。
花札の情報を、と情報屋、もとい香ノ巣絢人を訪ねた燈治達は、分かってはいたが、その情報料の支払いに難儀していた。
――――見返りは僕を殴ること。
そう笑顔で宣う男に進んで手を挙げる者などいるものか。喜ぶと知っていて殴れる訳がない。
しかも女性限定とか吐かしながら、実際男が殴っても契約は成立する(かなり嫌そうにはしているが)となれば、同じ男としては背筋が薄ら寒いのを通り越して凍り付きそうだ。嫌だ。勘弁して欲しい。
しかし、どうしても殴りたくない(当たり前だろう)らしい女性陣、主に飛坂からの圧力に、壇は苛々として思わず香ノ巣を殴り倒したくなった。しかし、それこそ香ノ巣、いや飛坂の思惑通りだ。ここは我慢して惚けるのが一番だ、とあらぬ方へ視線を逸らすと、隣で、はい!、と元気良く手が上がった。

「燈治が殴るなら、俺が殴ります!」

ぴっかぴかに輝いた顔で千馗が言った。燈治は立ち上がった千馗をぽかんと仰ぎ見て、は?、ともう一度間の抜けた声を出した。

「だって、燈治が殴るなんて、勿体ないだろ?」
「…千馗、あんたのその妙な独占欲、潔くって好きよ」
「ありがとう」

当人を置き去りにして爽やかに笑い合う千馗と飛坂に、燈治はくらりと眩暈を覚えた。しかし、それ以上に、途端にニヤニヤと興味津々とこちらを見始めた香ノ巣にぞくりと背筋が震えた。

「へぇ?何だかそうやって必死に遠避けられてしまうと、逆に壇に興味が湧くね」

香ノ巣がおっとりと微笑んだ。しかし、何故だ。獲物を前にした捕食者のような気配がする。
知らず知らず香ノ巣の視線から逃れるようにソファーで身体を小さくすると、いきなり千馗に抱き締められた。

「俺のだから!」

どどーんと言い切って、千馗がいっそ爽やかに笑った。

「指一本でも触れたら、絢人と言えども、容赦はしないぞ?」

可愛らしく小首を傾げて見せるが、護られて(?)いる筈の燈治でさえ、うわ、と思うような殺気が千馗の身体を取り巻いている為余り意味はない。寧ろ違う威力が倍増している。

「俺を犯罪者にしないでくれ」

犯罪…え?
聞き返しそうになって、しかし、大丈夫よ私が千馗を止めたげる、と握り拳を作った飛坂に、聞き間違いではなかった事を知る。

「馬っ鹿、お前何言って…て言うか近い!近いから!離れろよ!」

ついて行けない状況に忘れていたが、べったりくっついている千馗にやっとはっ、と気付いて、燈治は肩をぐいぐいと押して抵抗した。が、目の前の席でフレンチトーストを美味しそうに頬張っていた穂坂が、急に、ふふ、と微笑した。

「壇くんも千馗くんも、いつもとっても仲が良くて羨ましいな」
「穂坂…」

そういう問題じゃない、と項垂れると、そうかな、とにっこり微笑まれた。お陰で千馗の束縛も面倒になったので放置。
げんなりとコーヒーを一口飲み込むと、香ノ巣が楽しげに目を細めた。

「それで?結局、壇が殴ってくれるのかな?」

恍惚とした声に思わず吹き出すのと、千馗が立ち上がったのは同時だった。



オチがないっていうのがオチです。
千馗の独占欲が書きたかっただけ。
あと、あやや。
あややを動かして見たかったのですが、どうも良く分からんかったとです。
ゲームの立ち絵がずっと微笑してるので、取り敢えず笑い連発させてみましたが、如何でしたでしょうか?(言い方に語弊有り)
何だかんだ言って、あややの方が人生経験有段者なので、皆の相談にこっそり個別に乗ってそうな気がするのですが私だけですかね?輪と一緒にいることが多い所為か、『お兄さん』って感じがするんですよね、あやや(笑)
あー、良いな、それ。よし、相談話書こう。うん。
あ、七代については、今回はノーコメントで!(にこ!)

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